会社にKVM環境を構築したのでメモしておく2 - ゲスト構築&運用編 -

会社にKVM環境を構築したのでメモしておく1 - ホスト構築編 - - CREATE INDEXの続き。

ゲスト構築

ディスクイメージ作成

一番無難なqcow2で作成します。qcow2は作成時に全容量を確保しないので、ディスクスペースを有効に活用できます。詳細オプションはこちらを参照して下さい。qemu-img(1): QEMU disk image utility - Linux man page

# cd /var/lib/libvirt/images/
# qemu-img create -f qcow2 testvm.img 64G
ゲスト起動&インストール

ゲストを起動します。ここではドメインとして"testvm"、仮想CPUとして2、仮想RAMを4G、vncポートを5900として起動しています。ホスト同様にCenOS6.2を使用するので、os-variantはrhel6を指定しています。noautoconsoleはvncへの接続はWindowsPCから行うので、ゲスト起動時にホストからvncに起動しに行くのを防ぐために指定しています。他詳細オプションはこちら。virt-install(1): provision new virtual machines - Linux man page

# virt-install \
-connect=qemu:///system \
--cdrom=/var/iso/CentOS-6.2-x86_64-minimal.iso \
--name=testvm \
--ram=4096 \
--vcpus=2 \
--disk path=/var/lib/libvirt/images/testvm.img,format=qcow2 \
--os-variant=rhel6 \
--accelerate \
--network=bridge:br0 \
--graphics vnc,port=5900,keymap=ja \
--noautoconsole \
--hvm \
--virt-type=kvm

あとはゲストにvncで繋いで通常通りOSインストールを進めればOKです。インストールが終わると一旦ゲストはシャットダウンされます(リブートを選んでいても)

運用

ゲスト一覧表示

ゲスト一覧を表示します。--allオプションをつけるとshutoff状態のゲストも表示してくれるので、普段からこちらを使うようにしておくのが良いでしょう。

# virsh list --all
 Id Name                 State
----------------------------------
  - testvm               shut off
ゲスト起動

ゲストのドメインを指定してvirsh startします。

# virsh start testvm
ゲスト自動起動

何らかの原因でホストを再起動した時にすべてのゲストを起動するのは面倒です。なので、ホスト起動時にゲストも起動するように設定しておきます。

# virsh autostart testvm

因みにゲストの自動起動をやめたい時は--disableオプションを付けます。

# virsh autostart --disable testvm
ゲストの設定を変えたい

virsh editコマンドを使います。viで直接xmlを編集しても反映されないので要注意です。

# virsh edit testvm
ゲストの削除

まず、virsh上でドメインを削除します。その後、このゲストのイメージファイルを削除すればOKです。

# virsh undefine testvm
# rm /var/lib/libvirt/images/testvm.img
ゲストのバックアップ&リストア

未検証ですがvirsh dumpxmlとvirsh create でできるみたいです。後日試します。

終わりに

ここまであればほぼ、KVMを使える状態にあるんじゃないかと思います。enjoy!